塾なしで国公立大学に合格は可能?現役塾講師が答えます。
「大学受験って塾に通った方がいいの?」
「周りが皆塾に通ってるから通わないと心配」
「私立なら独学でもいけるけど、国公立は無理じゃない?」
このような悩みを抱える受験生の方は多いと思います。この記事では大学受験、特に国公立大学を目指している人は塾へ行くべきなのか?それとも独学でも大丈夫なのか?これらの悩みに現役塾講師が答えます。
目次
塾なしで国公立大学合格は可能
結論から言うと、塾なしで国公立大学に合格することは可能です。
私の経験を混じえてお話しします。
私は所謂普通の公立高校に通っていました。偏差値は45ぐらいなので平均以下ですね(笑)
しかも入学してから受けた最初の模試の英語が10点代でした。学年最下位から5番目ぐらいの成績です。つまり、平均以下のレベルの高校の底辺だったわけです。
ですが最終的には、そんな私が学年トップを取り続け、難関国公立大学に合格したのです。ちなみに人生で一度も塾に通ったことはありません。ですので、大学生になり塾講師を始めてからはわからないことだらけでした。
塾に通うメリット・デメリット
塾に通うメリットは3つあります
・勉強する習慣をつけることができる
・分からないところを質問できる
・勉強している友達ができる
一つずつ解説していきます。
まず、勉強する習慣が身に付きます。
自分で自主的に勉強するのってかなり難しいですよね。家にいると、ゲームをしてしまったりスマホを触ってしまったりして、なかなか勉強をすることができないという人も多いでしょう。
そういう人でも塾に行けば、嫌でも勉強をやらざるを得ません(自主的にやるのが1番いいんですけどね笑)。少なくとも、全く勉強しないよりは嫌々でも勉強した方がいいかもしれませんね。
次に分からないところを質問できます。
自分で勉強しようと思っても、そもそも何をどう勉強すればいいのか分からないという人もいると思います。
そんな時には塾の先生に聞くことができます。
このような生徒は結構います。自分で正しい勉強法を調べてできる人もいますが、そういう人は塾に行く必要はないでしょう。
「英単語ってどうやって覚えるのがいいの?」
「数学の解答が意味わからん」
このような悩みがある人は塾に行ってみるといいでしょう。
最後に、一緒に勉強に取り組む仲間達がいることです。
進学校に通っている人なら学校の友達と勉強することもできるかもしれませんが、私みたいに学校のレベルがあまり高くないけど勉強を頑張りたいという人にとってはそれは難しいかもしれません。
そういう人は塾で同じように勉強を頑張っている人から刺激を受け、より一層真剣に取り組めると思います。
人間は周りの人の影響を大きく受けます。勉強しない人ばかりの環境にいれば、勉強しないことが当たり前です。逆に勉強を頑張る人ばかりの環境にいれば、自然と自分も勉強するようになるものです。
デメリット
塾に行くデメリットはただ1つです。
塾代がとにかく高い(笑)
あまり言うと怒られそうですが(笑)
よっぽどお金に余裕のある家でもない限り、月何万円も払うのは正直きついと思います。実際に私が塾に行かなかった理由の1つは値段の高さでした。
独学のメリット・デメリット
続いて独学のメリットです。
3つあります。
・自分のペースで勉強できる
・お金がかからない
・自分で問題を解決する力がつく
まず、自分のペースで勉強できます。塾に通っていると、どうしても時間が取られてしまいますよね。部活動をしている方ならなおさら。私も高校時代はサッカー部に所属していましたが、練習が終わった後に塾に行くなんて考えられませんでした。疲れている上に時間も取られる。
その点、独学なら自分の好きな時間に好きな教科を勉強できます。
また独学の場合、塾に行く場合と比べて、お金がかかりません。参考書代は少しかかるかもしれませんが、それだけです。塾代が高くて塾に行かせられない人も多いのではないでしょうか。しかし、独学の場合は安く済ませられます。
自分で問題解決する能力が身に付きます。塾に通っていると、どうしても先生に頼りきりになってしまうと思います。どのように勉強すればいいのか自分で考えることもなくなると思います。少し難易度は高めですが、独学を続けていくと、
どんな参考書がいいのか
どんな勉強法が自分に合うか
分からない問題があったらどうすべきか
このような知識がついてきます。
デメリットは
・個人の実力に左右される
・分からないことを自分で解決しなければならない
・間違ったやり方で勉強すると、全く点数につながらない可能性がある
独学は個人の実力に大きく左右されます。現時点で全く勉強できない人であっても、自分で学んでいくことができる人であれば、十分に伸びるでしょう。しかし、そこそこ勉強できる人でも、自分で進んで学習出来なければ伸ばすことは難しいです。
独学は分からないことがあったときに、1人で解決できないと難しいです。できる限り学校の先生を頼るべきですが、常に頼れるわけではありません。
例えば、問題の解答を見ても理解できないものがあった場合には、塾に通っていると先生にすぐ教えてもらえますが、独学の場合、ネットで検索してみるなど、自分で解決する努力をする必要があります。
分からないことは全て学校の先生に聞けばいいと思っているかもしれませんが、現実的ではありません。分からない問題が1つや2つなら問題ありませんが、大量にあった場合にはいちいち聞いてられません。このような場合に自分で解決できる能力が必要です。
また、間違った勉強法をしていた場合には全く学力が伸びないという可能性もあります。塾に通っていれば、正しい学習方法を教えてもらえますが、独学の場合は自分で探さなければなりません。間違ったやり方をしていても、誰も指摘してくれないため、間違いに気づきにくいです。
塾なしの独学に向いている人・向いていない人
では独学に向いている人と向いていない人はどのような人でしょうか?
独学に向いている人の特徴は
・人に指図されるのが嫌い
・人に流されにくい
・自分をコントロールするのが得意(筋トレを毎日できる人など)
私自身、人から指図されるのが大嫌いです。親や周りから「勉強しなさい」と言われても、全くやりませんでした。そのかわり、自分がやろうと思ったことはとことんやり切る性格です。このような性格だと、無理やり塾へ行かされてもほとんど効果はないです。実際に、高校受験の際には全く勉強しませんでした。ずっと怒られていましたね(笑)
私が偏差値の高くない高校でも独学で成績を伸ばせた理由は、周りに流されないタイプだからでした。周りが何をしていようと、特に気になりませんでした。このような性格の人は特に向いています。逆に、周りに流されやすいタイプの人は塾に行った方がいいです。周りがちゃんと勉強している人だと、いい方向に流されますからね。
独学において1番大切なのは、自分をコントロールする力、もしくは習慣化です。独学は自分に甘い人は向いていないです。厳しくすればいいというわけではありませんが、自分で決めたことをやり遂げる必要があります。
とはいってもそれが難しいんですよね(笑)
そこで使えるのが習慣化のテクニックです。毎日筋トレをしている人もいるかもしれませんが、約1ヶ月間同じことをし続けると、習慣ができてきます。勉強が習慣になってしまえば、逆に勉強しないと気持ち悪く感じるはずです。
皆さんは毎日何も考えずに歯磨きしていませんか?
「よし、歯磨き頑張るぞ!」と意気込んで歯磨きしたりしませんよね(笑)それはなぜかというと習慣になっているからです。習慣になると、大して頑張らなくてもできるようになります。歯磨きと同じくらいになるまで習慣にしろとは言いませんが、習慣化が勉強に役立つのはおわかりいただけたかと思います。
独学が向いていない人の特徴
正直に言うと、自分で物を調べられる人は誰でも独学することが可能です。今現在は、全く勉強がわからないという人でも問題ありません。ただし、ある程度の意欲がないと続かないです。
独学が向いてない人は、勉強をする気が全くない人です。当然ですが、独学は自分をコントロールする必要があります。怠けようと思えばいくらでもできるのです。逆に、自分次第で他人よりも抜きん出ることも可能になります。
独学におすすめの教材
・スタディサプリ
スタディサプリはおすすめですね。月1000円ほどで全科目授業が受けられます。
私がやっていたやり方は、勉強に飽きたときに使う方法です。動画授業なので、YouTubeを見る感覚で勉強できます。実際には勉強しているというよりも、なんとなく見ている感じでした。しかし説明がわかりやすく、何度も繰り返し見ることができるので、かなり便利でした。
勉強するのが疲れた時に見るのがいいと思います。
まとめ
・塾は高いですが、お金に余裕があれば行くのもあり。
・塾に行くのは厳しいという方は独学でも大丈夫。
・独学の際にはスタディサプリが割と役に立つ。